いよいよ年末!来年に向けてやっておきたいお金のこと

結論からお伝えしますと、年末は「お金の棚おろし」をする絶好のタイミングです。
1年間の働き方や生活の変化を振り返りながら、来年のお金の不安を軽くするための準備をしておくことで、安心して新しい年を迎えることができます。

ここからは、ファイナンシャルプランナーの立場から、一般のご家庭の方が“今すぐ”取り組める、年末にやっておきたいお金のポイントを丁寧にお伝えします。


■1.まずは「今年のお金の動き」をざっくり振り返る

難しい家計簿をつける必要はありません。
年末にお勧めしたいのは、次の3つを確認するだけの“ざっくり棚おろし”です。

・今年は何にお金をよく使ったか
・大きな支出はどれくらいあったか
・「来年はこうしたいな」というお金の願望はあるか

この3つを紙に書き出すだけで、お金の流れが見えてきます。
家計の改善ポイントは、この振り返りの中に必ず隠れています。


■2.来年の「固定費」を見直すだけで、人生が軽くなる

お金の不安を減らすために、一番効果が大きいのは固定費の見直しです。
毎月決まって出ていくお金を少しでも減らすと、来年の家計がぐっと楽になります。

・スマホ料金
・サブスクの使っていないサービス
・保険の内容
・電気・ガス・通信などの生活インフラ

特にスマホ料金やサブスクは、“気付かないうちに払っているお金”になりがちです。
年末はこのあたりを見直すチャンスです。


■3.貯金が増えない理由の半分は「仕組み」がないから

「来年こそ貯金を増やしたい」と思う方は多いですが、
貯金ができる人とできない人の違いは、実は意思の強さではなく、仕組みの有無です。

おすすめは、次の2つです。

・給料日に自動で貯金口座へ移す設定にする
・貯金の目的を“具体的”に決める

「毎月2万円を将来のために…」よりも、
「3年後の旅行のために毎月1万円」など目的を決めると、貯まるスピードが変わります。


■4.NISA・iDeCoの「放置」はもったいない

もしNISAやiDeCoを使っている場合は、このタイミングで見直すのがベストです。
つみたて設定が自分の生活に合っているか、銘柄が古いまま放置されていないか、年末に確認しておきましょう。

・積立額は今のままでいい?
・生活に負担になっていない?
・商品が偏りすぎていない?

来年も同じ金額で大丈夫か、一度見直すだけで資産の育ち方が変わります。
もしまだ始めていない場合は、年末〜年始がスタートに最適です。


■5.もしもの備え(保険・医療費・災害)を軽く点検

一般家庭の方の相談で多いのが、
「保険の内容がよく分からないまま続けている」というお悩みです。

・医療保険の保障内容は今の自分に合っている?
・家族が増えたり、働き方が変わっていない?
・災害への備え(保険・現金・非常用品)は大丈夫?

保険は“入りっぱなし”にしている方が多いため、年に1回だけでも見直すと安心感が変わります。


■6.来年やりたい「大きなお金のイベント」を先に書いておく

お金のトラブルの多くは、
“急な支出に慌ててしまうこと”から始まります。

そこで年末のうちに、来年想定される「大きな支出」を書き出しておきましょう。

・旅行
・家電の買い替え
・車検
・子どもの進学
・引越し、結婚、出産

事前に分かっていれば、準備ができます。
これは家計を安定させるための、とても大切なプロセスです。


■7.来年のお金のテーマをひとことで決めておく

年末にぜひ試していただきたいのが、
来年のお金のテーマを一言で決めることです。

・「貯める一年」
・「整える一年」
・「支出を最適化する一年」
・「資産形成に本気で取り組む一年」

テーマがあるだけで、迷わず行動できるようになります。


■まとめ

年末は、今年を振り返りながら来年の準備をする、ほんの少し特別な時間です。

・お金の棚おろし
・固定費の整理
・貯金の仕組みづくり
・NISAやiDeCoの点検
・保険や備えの確認
・来年の大きな支出の予測
・来年のお金のテーマ決め

これらを行うだけで、来年の安心感が大きく変わります。

お金は「知っているか」「準備しているか」で未来が変わるものです。
ぜひ、今年の締めくくりに少しだけ時間を作って、来年のお金の土台づくりをしてみてくださいね。
あなたの新しい一年が、より豊かで、より安心できるものになりますように。

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