毎月の家計費の中で、大きな割合を占めることが多い保険料。「万が一のためのお守り」とはいえ、「この保険料、本当に妥当なのかな?」と疑問を感じていませんか?
実は、保険を見直すことは、家族に必要な保障を確保すると同時に、家計の無駄を削減し、貯蓄を増やすための最も効果的な方法の一つです。特に、ライフステージが変化する主婦の方は、保険の見直しで家計の「黄金バランス」を取り戻すチャンスです。
生命保険を考えるとき、まず夫婦で「誰のために、何のために備えるのか」を確認しましょう。
- 夫の保険(大黒柱):
- 目的:万が一の時の家族の生活費、子どもの教育費をカバーすること。
 - 優先順位:貯蓄性よりも、保険料が安く大きな保障を得られる**「掛け捨て型(定期保険や収入保障保険)」**を優先し、必要な期間だけ手厚く備えるのが基本です。
 
 - 妻の保険(主婦):
- 目的:あなた自身の病気やケガ、そして入院時の家事・育児代行費用をカバーすること。
 - 優先順位:死亡保障よりも、**「医療保険」や「がん保険」**など、生存中のリスクに備える保険を優先しましょう。
 
 
貯蓄型の保険(終身保険、養老保険など)は、保険と貯蓄が一緒になった商品ですが、保険料が高く、貯蓄効率も低いというデメリットがあります。
❌ 悪いバランスの例:「保険料貧乏」
- 高い貯蓄型保険に加入しているため、毎月の保険料が高い。
 - そのせいで、毎月の積立貯蓄やNISAに回すお金がない。
 
✅ 黄金バランスの例:「保障は安く、貯蓄は効率よく」
- 保険:掛け捨ての安い保険で必要な保障だけを確保する。
 - 貯蓄:削った保険料分を、NISAや自動積立など、効率の良い方法で増やす。
 
保険料を削減し、その分を新NISAやiDeCoといった税制優遇のある制度に回す方が、将来的に資産を大きく増やせる可能性が高まります。
保険の見直しは、「いつかやろう」と思ってもなかなか実行できません。以下のライフイベントをきっかけに、必ず夫婦で見直しの時間を設けましょう。
- 結婚・出産:家族が増えたことで、夫の死亡保障を増やす、または妻の医療保険を検討する。
 - 住宅購入:住宅ローンに団体信用生命保険(団信)を付帯した場合、夫の死亡保障を減らせる可能性が高い。
 - 子どもの独立:教育費の負担がなくなるため、夫の死亡保障を大幅に減らし、保険料を削減する。
 
保険の見直しは、家計にとって「貯蓄の種」を生み出す大切な作業です。もし、ご自身の保険内容がよくわからない場合は、専門家に相談して**「保険の健康診断」**を受けてみるのも良いでしょう。

