2026年現在、固定金利はすでに2%台の大台に乗るなど先行して上昇していますが、これまで据え置かれてきた変動金利にもついに上昇の波が押し寄せています。
多くの銀行が2026年春以降、既存ユーザーに対しても0.25%前後の金利引き上げを行う見通しです。ここで注意したいのが、変動金利特有の「緩和措置」です。
- 「5年ルール」の正体: 金利が上がっても5年間は毎月の返済額が変わらないルールです。一見安心ですが、「返済額の内訳」が変わります。支払う利息が増える分、元金が減るスピードが極端に遅くなり、総返済額は結果的に増加します。
- 「125%ルール」の限界: 6年目に返済額が見直される際、これまでの1.25倍までしか上げないというルールです。しかし、払いきれなかった利息(未払利息)は消滅せず、将来に繰り越される点に注意が必要です。
- 2026年の視点: ネット銀行など、これらのルールを**「採用していない」**銀行も増えています。自分のローンがどちらのタイプか、今すぐマイページで確認しましょう。
固定金利は市場の長期金利(10年物国債利回り)に連動するため、変動金利よりも先に上昇しています。
- 新規借入・借り換え: 2026年1月時点で、大手メガバンクの10年固定金利は2.5%〜2.7%前後まで上昇しました。数年前の「1%以下」を知っている方には高く感じられますが、将来のさらなる上昇を完全にブロックできる「安心料」としての価値は高まっています。
- 固定期間終了の恐怖: 「10年固定」などの期間が2026年に終わる方は要注意です。更新時の金利が借り入れ当初より1%以上高くなっているケースが多く、事前のシミュレーションが欠かせません。
2026年、私たち家計管理者が取るべき具体的なアクションは以下の3つです。
① 「繰り上げ返済」と「運用」の天秤
手元に資金がある場合、あわてて返済に回す前に「ローンの金利」と「新NISAなどの運用利回り」を比較しましょう。もしローン金利が1%台で、運用で3〜4%を目指せるなら、あえて返済せず運用を続ける方が、インフレ(物価高)対策も兼ねた合理的な判断になります。
② 借り換えシミュレーションの実施
金利が上がり始めた今こそ、借り換えのチャンスです。新規顧客獲得のために、銀行間での金利競争は依然として続いています。
- 残債が1,000万円以上
- 残りの期間が10年以上
- 金利差が0.3%以上 これらに当てはまるなら、諸費用を払ってもトータルで安くなる可能性があります。
③ キャッシュフローの「見える化」
金利が1%上がった場合、自分の家の返済額が月いくら増えるのか、事前に把握しておきましょう。銀行のサイトにあるシミュレーターを使えば1分でわかります。「わからない不安」を「わかっているリスク」に変えることが、最大の防衛策です。
これまでは「変動金利一択」と言われてきましたが、2026年は家計の体力(貯蓄額や今後の収入見込み)に合わせて、冷静な判断が求められる年です。
- 家計に余裕がある人: 変動金利で低コストを維持しつつ、上昇時は運用益や貯蓄で対応。
- 返済額の増加を避けたい人: 今のうちに全期間固定への切り替えや借り換えを検討。
あなたの家のローン、今のままであと何年、何%の上昇まで耐えられますか? もし不安であれば、専門家に相談してみましょうね!

