保険はネットと対面どちらがいいの?

公益財団法人生命保険文化センターが「今後、生命保険や個人年金保険に加入する際の希望チャネル」について調査したところ、以下のような結果が得られました。

生命保険や個人年金保険に加入する際のチャネル

2018(平成30)年2021(令和3)年増減
家庭に来る営業職員22.6%22.7%
職場に来る営業職員4.3%4.7%
インターネットを通じて12.5%17.4%
テレビ・新聞・雑誌などを通じて3.7%4.6%
生命保険会社の窓口6.4%7.3%
郵便局の窓口や営業職員12.1%4.9%
銀行・証券会社を通して4.0%4.1%
保険代理店の窓口や営業職員10.1%12.3%
勤め先や労働組合等を通じて6.6%8.5%
その他12.4%10.7%
不明5.3%2.9%

資料:公益財団法人生命保険文化センター「2021(令和3)年度 生命保険に関する全国実態調査」より執筆者作成

2018年の調査と比較すると、インターネットでの申し込み希望者が最も増加しています。これは、パソコンやスマートフォンを利用して手続きを行うことへの抵抗感が減ってきたことを示しています。

インターネットでの申し込みが向いている方

インターネット上で保険を選んで手続きするのに向いている方は次の通りです。

  • 必要な保障があらかじめ決まっている
  • シンプルで分かりやすい保障を求めている
  • パソコンやスマートフォンで保険契約を管理することに抵抗がない
  • 健康状態に問題がない
  • 仕事が忙しくて保険募集人と会う時間が取れない

必要保障額があらかじめ決まっている人というのは、生命保険関連の業界にいる方になります。

一方、保険で多様な備えを求める方や健康状態が気になる方は、対面での申し込みが安心でしょう。生命保険会社や保険代理店の募集人は、複数の保険会社の契約を取りまとめ、申込書類の作成などの前準備を手伝います。また、健康状態の告知についても適切な助言を受けられます。

死亡保険を検討するときのポイント

インターネットで死亡保険を比較検討する前に、まず「なぜ保障が必要か」を明確にしましょう。例えば、葬儀代の確保やご遺族の生活保障などが考えられます。

自分に必要な保障期間を考える際は次の点に注意します。

  • 当面の保険料の安さを重視する場合は契約期間が短いもの
  • 定期的に保障の見直しをしたい場合は契約期間が短いもの
  • 葬儀代の確保なら保障期間が長いもの

目的や保障期間に応じて、掛け捨ての定期保険か終身保険を選びます。比較サイトや保険会社のホームページを利用して、保険料だけでなく、支払方法や保障内容もチェックしましょう。

保険の契約手続をスムーズに進めるための準備

保険の契約手続きをスムーズに進めるために、以下のものを用意します。

用意するもの具体例目的
アクセス端末パソコン、スマートフォン手続きで使用
本人確認書類健康保険証、運転免許証住所や生年月日、勤務先などを入力するため
支払に必要な情報クレジットカード、キャッシュカード・預貯金通帳支払方法の手続きをするため
健康に関する情報医療機関や薬局の領収証、おくすり手帳、健康診断書や人間ドックの結果報告書健康状態の告知をするため

資料:まもナビ作成

申込書作成の際には、個人情報の正確な入力が必要です。また、保険料の支払方法と保険金受取人は、契約者・被保険者・保険金受取人が誰であるかによって税金が変わるため、事前に決めておきます。

健康状態の告知と契約後の管理

インターネットでの申し込みでも、健康状態の告知は必要です。通院歴や異常があった場合は、正直に申告しましょう。また、健康診断後に再検査を受けていない方は、再検査を受けてから手続きをすることをおすすめします。

契約後は、保障内容や手続き状況をインターネットで確認するために、IDとパスワードを登録します。パスワードは、パソコンなどの端末とは別の場所に保管するなど、管理に注意が必要です。

保険契約手続きをサポートするページの利用

保険契約とは長いお付き合いになります。以下のページをブックマークしておくと便利です。

  • 保険会社の契約者専用ページ
  • 住所変更手続きのページ
  • 保険金や給付金の請求手続きのページ
  • 約款などの保険契約の重要事項を見ることができるページ
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