「本当はもっと働きたいけれど、年金がカットされるのはもったいない……」 これまで多くのシニアを悩ませてきたこの問題が、2026年4月の制度改正でついに解消へと向かいます。
1. 2026年4月からの変更点:支給停止の壁が「65万円」へ
これまでは、給与と年金の合計額が「月51万円」を超えると、超えた分の半額の年金が支給停止(カット)されていました。これが2026年4月から大幅に緩和されます。
- 新しい基準額: 合計月額 65万円
- 何が変わる?: 月収(給与+賞与の1/12)と年金の合計が65万円までなら、年金が1円もカットされずに全額受け取れるようになります。
- 狙い: 深刻な人手不足が続く2026年の日本において、意欲あるシニアが「働き損」を気にせず活躍できる環境を整えることが目的です。
2. 「働きながら年金をもらう」メリットの最大化
この改正により、これまでの「抑えて働く」戦略から「しっかり稼いで資産を盤石にする」戦略へとシフトが可能になります。
- 手取り収入の劇的アップ: 年金がカットされなくなることで、実質的な世帯収入が大きく増えます。この増えた分を、2026年の物価高対策や、将来の介護・リフォーム費用として積み立てる余裕が生まれます。
- 厚生年金のさらなる増額: 70歳まで厚生年金に加入して働くことで、将来受け取る老齢厚生年金の額をさらに増やす(再計算される)ことができます。
3. 注意すべき「税金」と「社会保険料」の落とし穴
年金がカットされないのは朗報ですが、収入が増えることによる「副作用」にも目を向ける必要があります。
- 税金と保険料の増加: 「給与+年金」の総額が増えるため、所得税・住民税、そして国民健康保険料(または後期高齢者医療保険料)や介護保険料の負担が増える可能性があります。
- 解決策: 2026年12月に拡充が予定されている**iDeCo(イデコ)**への加入(70歳未満まで拡大)や、新NISAでの運用を組み合わせ、効率よく節税しながら資産を守る「出口戦略」がこれまで以上に重要になります。
2026年4月、あなたが取るべき「3つのアクション」
- 「ねんきん定期便」で受給額を再確認: 改正後の基準(65万円)に対し、自分の今の働き方で年金がどうなるかシミュレーションしましょう。
- 働き方の「再契約」を検討: 「年金カット」を理由にセーブしていた方は、会社と勤務時間や給与の再交渉をする好機です。
- 増えた収入の「置き場所」を決める: 銀行預金に置いたままでは、インフレでお金の価値が下がります。増えた手取り分を新NISAの成長投資枠などに回し、インフレに強い家計を作りましょう。
まとめ:2026年は「生涯現役」が資産を守る時代
2026年4月の緩和は、シニア世代にとって「働くこと」が最大の資産形成になる時代の幕開けです。 「働き損」の不安が消えた今、あなたらしい豊かなセカンドライフを再設計してみませんか?

