「老後のお金、ちゃんと貯められるかな…」 そう不安に思っている方も多いのではないでしょうか。特に、家計を預かる主婦の方にとって、将来のお金のことは切実な悩みですよね。でも、難しく考える必要はありません。今から少しずつ知識を身につけて、できることから始めるだけで、将来の安心はぐっと近づきます。
この記事では、主婦の方に知っておいてほしい老後のお金の話を、分かりやすく解説します。
まずは、老後の生活にはどれくらいのお金が必要になるのか、具体的な数字を見てみましょう。公益財団法人生命保険文化センターの調査によると、夫婦二人でゆとりある老後生活を送るには、毎月約38万円が必要とされています。
この38万円の内訳は、食費や住居費といった基本的な生活費に加えて、旅行や趣味、レジャーなど、ゆとりある生活を送るための費用が含まれています。もちろん、これはあくまで平均的な数字なので、ご自身のライフスタイルに合わせて考えることが大切です。
では、この38万円を年金だけでまかなえるのでしょうか?残念ながら、多くの場合、年金だけで生活費すべてをまかなうのは難しいのが現状です。そこで、公的年金に加えて、ご自身で準備しておく「自助努力」が重要になります。
では、具体的に何をすればよいのでしょうか?
ステップ1:家計を見直して「貯める力」をアップさせる
まずは、毎月の家計を把握することから始めましょう。家計簿アプリなどを活用して、何にどれくらいお金を使っているのかを可視化します。 「無駄な出費はないかな?」 「携帯代や保険料、もっと安くできないかな?」 など、見直せる部分がないかチェックしてみましょう。小さな節約でも、積み重ねれば大きな金額になります。
ステップ2:つみたてNISAやiDeCoで「増やす」ことを考える
家計に余裕ができたら、次は「お金に働いてもらう」ことを考えましょう。その代表的な方法が、つみたてNISAや**iDeCo(イデコ)**です。
- つみたてNISAは、少額から始められる投資信託の積立制度で、運用益が非課税になります。
- iDeCoは、個人型の確定拠出年金で、積み立てた掛金が全額所得控除の対象になり、運用益も非課税です。
「投資は怖い」と感じる方もいるかもしれませんが、つみたてNISAやiDeCoは、長期的な視点で少額をコツコツ積み立てるため、リスクを抑えやすいのが特徴です。
ステップ3:ライフプランニングで「将来を具体的にイメージする」
老後のお金を考える上で大切なのが、「ライフプランニング」です。いつ、どんなイベントでお金が必要になるのか、具体的にイメージしてみましょう。
- 「子どもが大学に行くのにいくら必要?」
- 「マイホームのリフォーム費用は?」
- 「退職後は夫婦で海外旅行に行きたい!」
ご自身やご家族の夢や目標を書き出してみると、必要な資金や、いつまでにいくら貯めるべきかが明確になります。
老後資金の準備は、ご夫婦で一緒に考えることが大切です。 「お互いの老後のイメージは?」 「どんな生活を送りたい?」 「そのためには、どうすればいい?」 など、まずはざっくばらんに話し合ってみましょう。
一人で抱え込まず、パートナーと一緒に目標を共有することで、お金の管理もより楽しく、前向きに取り組めるようになります。
老後のお金の不安をなくすためには、早いうちから行動することが何より大切です。
- 家計を見直して貯める力をアップさせる
- つみたてNISAやiDeCoでお金を増やす
- 夫婦でライフプランを話し合う
この3つのステップを参考に、ぜひ今日からできることを見つけてみてください。あなたの未来の安心のために、小さな一歩を踏み出してみましょう。