生命保険の保障額の設定は、将来の不測の事態に備える重要な計画です。この保障額は、簡単な算数を用いて計算でき、自身や家族の未来の計画に基づいて、予期せぬ出来事が起こった際に必要となる資金の合計を見積もります。ここではその計算方法について説明します。
生命保険の必要保障額の設定は家族の将来に大きな影響を与えるため、慎重な計画が必要です。この金額は、日々の生活費、教育費、住居費など、家族が将来必要とする金額の総合計から予想される収入を引いて算出します。以下に具体的な計算例を示します。
- 生活費: 例えば、予期せぬ出来事が起きた後に毎月20万円の生活費が10年間必要だと仮定すると、必要な生活費の総額は20万円 × 12ヶ月 × 10年 = 2,400万円になります。
- 住居費: 万が一の後に家賃10万円の賃貸に30年間住むとすると、必要な住居費は10万円 × 12ヶ月 × 30年 = 3,600万円です。
- 教育費: 子どもが中学(公立)、高校(公立)、大学(私立理系)に進む場合、必要な教育費は中学3年分135.1万円、高校3年分115.9万円、大学4年分787.5万円となり、総額は約1,040万円です。
- 遺族年金: 遺族年金の計算は複雑ですが、厚生労働省のデータを参考にすると、月額85,913円の遺族年金が30年間受け取れると仮定すると、収入の合計は約3,090万円になります。
これらの計算を行い、さらに配偶者の将来の収入や現在の預貯金なども考慮に入れることで、必要な保障額をより正確に算出することができます。生命保険でカバーすべき金額は、これらの総額から予想される収入を引いた金額となります。また、家族の状況や収入が変化することも考慮し、定期的な見直しを行うことが重要です。