今回は、内容を勘違いしがちな、収入保障保険、所得補償保険、就業不能保険について解説をいたします。どのような場合に保障があるのかを理解しておくことは非常に大切です。保障が不足する場合は、見直しや追加を検討しましょう。
- 収入保障保険: この保険は、被保険者が亡くなったり、重度の障害を負った場合に保険金を支払う制度です。保険金は年金スタイル、または一括で受け取ることが可能です。主に二つの形式があります。一つは定められた期間(例えば10年)受け取るタイプ、もう一つは保険期間中ずっと受け取れるタイプです。後者の場合、受け取り総額は、被保険者が早期に亡くなったり障害を負った場合に増加します。
- 所得補償保険: これは損害保険の一種で、怪我や病気により仕事ができなくなった際の収入減少を補償します。一般的に保険期間は1年から5年で、保険の更新が必要です。保険金の受取は最大2年間が一般的です。保険金額の設定は、契約前12ヵ月の所得の50%から70%までが限界です。
- 就業不能保険: 長期にわたる病気や怪我により就業不能になった場合の収入減少をカバーする保険で、生命保険会社が提供します。この保険期間は所得補償保険より長く、60歳や70歳まで、または10年や20年の期間が設定されます。就業不能状態が続く限り給付金を受け取ることができるタイプもあります。
それぞれ支払われる条件が異なります。収入保障は亡くなった場合の死亡保険、所得補償保険は短期間の収入源のカバー、就業不能保険は長期の収入源のカバーという違いがあります。
収入保障保険は、家族を経済的にサポートする目的で、特に家族の主要な稼ぎ手に適しています。所得補償保険は、公的な保障が不十分な個人事業主や会社員、公務員に推奨されます。就業不能保険は、長期の病気や怪我による収入減少をカバーし、職業を問わず、幅広い層に適しています。
これらの保険はそれぞれ異なる目的を持っており、一方だけに加入するのではなく、組み合わせて利用することで、さまざまなリスクに備えることが可能です。それぞれの保険の内容をよく理解し、自分の状況に応じて適切なプランを選択しましょう。