投資における「72の法則」

金利計算において「単利」と「複利」の違いは重要です。単利は元本のみに利息が付くのに対し、複利は利息が元本に加算され、その合計に対して再度利息が付きます。同じ金利でも、複利では金額が大きく増加し、特に利率が高い、または預け入れ期間が長い場合に顕著です。

投資では利息にも利息がつく「複利」を味方につけることが重要です。

例えば、年利5%の預金に100万円を預けた場合、1年後の単利と複利の元利合計は共に105万円ですが、10年後には単利で150万円に対し、複利では約162万8900円になります。

複利計算は複雑ですが、「72の法則」は元本が2倍になる期間を概算する便利な方法です。この法則では、72を年利率で割ることで、大体の倍増期間を算出できます。ただし、これはあくまで近似値である点に注意が必要です。

現在の超低金利時代では、定期預金の平均金利が0.002%(2月10日時点)であり、この率では預金が2倍になるのに約3万6000年かかります。たとえ金利を0.1%に上げても720年は必要です。

しかし、2%の金利であれば36年で2倍になります。過去のバブル経済期には年利5~6%の定期預金も珍しくなく、6%であれば12年で2倍になります。

この法則を応用すれば、例えば10年で元本を2倍にしたい場合に必要な金利も計算できます。投資時の判断材料として活用してみてください。

「銀行預金が安全」だと思うのは、危険です。銀行預金も金融商品の一つ。他の商品についても知ることころからはじめてみましょう。

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