この記事では、3大、7大、8大生活習慣病に該当する疾患やその特徴について説明し、健康的な生活を送るために必要な生活習慣の見直しポイントについても解説します。
生活習慣病とは、長年の食事や運動、休養、喫煙、飲酒といった生活習慣が要因となり、徐々に進行する疾患の総称です。以前は、年齢に伴い発症することが多かったため「成人病」と呼ばれていましたが、年齢に関係なく不健康な生活が原因で発症するため、現在は「生活習慣病」と呼ばれています。
日本人の死因トップである悪性腫瘍(がん)、心筋梗塞(心疾患)、脳卒中(脳血管疾患)なども、これに含まれます。
生活習慣病には様々な種類があります。それぞれの疾患を以下に詳しく説明します。
- 悪性新生物(がん)
がんは遺伝子の損傷によって発生する病気で、損傷した細胞が制御不能に増殖し、腫瘍を形成します。悪性腫瘍は他の組織に広がり(浸潤)、体内に転移するリスクがあります。 - 心筋梗塞(心疾患)
心筋梗塞は、心臓に酸素や栄養を供給する冠動脈が詰まり、心筋細胞が壊死する病気です。激しい胸痛が特徴で、放置すると命に関わることもあります。 - 脳卒中(脳血管疾患)
脳卒中は、脳の血管が詰まったり破れたりすることで脳細胞に血液が届かなくなり、脳機能に重大な障害を引き起こします。
その他、高血圧性疾患、糖尿病、肝疾患、膵疾患、腎疾患も代表的な生活習慣病です。
生活習慣病は、特に重大な3つの疾患を「3大疾病」と呼び、これに追加で糖尿病や高血圧性疾患などを加えたものが「7大疾病」、さらに膵疾患を含めたものが「8大疾病」とされています。
生活習慣病は、塩分や糖分の過剰摂取、偏った食事、運動不足、喫煙や飲酒、ストレス、睡眠不足などが原因となります。
予防には、バランスの取れた食事、適度な運動、ストレス管理、十分な睡眠、禁煙、節度ある飲酒が重要です。特に、食生活の改善と運動習慣を取り入れることで、生活習慣病のリスクを大幅に減らせます。
健康診断や医療保険も活用し、万が一に備えることが大切です。