「老後のお金って、一体いくら必要なの?」
「年金だけじゃ足りないって聞くけど、結局いくら貯めればいいの?」
家族のために毎日頑張っているあなたも、ふとそんな不安を感じたことはありませんか?テレビやネットで「老後資金2,000万円問題」といった話題を目にすることも多く、漠然とした不安を抱えている方も少なくないでしょう。
でも大丈夫です。将来への不安を解消する第一歩は、正しい知識を身につけること。今回は、主婦の皆さんが抱きがちな老後のお金のギモンについて、分かりやすく解説していきます。
老後に必要な生活費は年金だけじゃ足りない?
まずは、老後の生活費について考えてみましょう。生命保険文化センターの調査によると、夫婦2人でゆとりある老後を送るためには、月額約38万円が必要だと言われています。
一方で、厚生労働省のモデルケースでは、夫婦2人が受け取れる公的年金の平均額は月額約22万円。これだけでは、毎月約16万円が不足することになります。つまり、ゆとりある老後を送るためには、年金に加えて、自分で準備するお金が大切になるのです。
老後資金の3つの柱
老後資金は、主に次の3つの柱で構成されます。
- 公的年金: 会社員なら国民年金と厚生年金、自営業や専業主婦なら国民年金。国が運営する、老後の生活を支えるベースとなるお金です。
- 企業年金・退職金: 夫の勤務先が独自に用意している年金や退職金制度。
- 自分で準備するお金(貯蓄・資産運用): 貯金、個人年金保険、iDeCo、つみたてNISAなど、自分でコツコツと準備していくお金です。
特に注目したいのが、3つ目の「自分で準備するお金」です。年金や企業年金だけでは不足する分を補う、いわば老後のお金の「もう一つの柱」です。
どうやって老後資金を準備すればいいの?
では、具体的にどのように準備すればよいのでしょうか?
- 貯金: まずは王道の貯金。毎月決まった額を自動積立に設定するなど、無理のない範囲で始めるのがおすすめです。
- 個人年金保険: 毎月保険料を払い込み、老後に年金として受け取る保険です。「老後資金を確実に準備したい」「貯金が苦手」という方におすすめです。
- iDeCo(イデコ): 個人型確定拠出年金のことで、自分で掛金を出して、自分で運用する年金制度です。掛金が全額所得控除になるため、税金が安くなる大きなメリットがあります。
- つみたてNISA: 少額から始められる投資信託の積立制度です。一定の範囲内で得られた利益が非課税になるため、効率よく資産を増やすことができます。
「iDeCo」や「つみたてNISA」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、少額から始められますし、税制優遇という大きなメリットがあります。家計に無理のない範囲で、将来を見据えたお金の準備を始めることが大切です。
ライフプランニングで安心を手に入れよう
漠然とした不安を解消するためには、まずは「ライフプランニング」を立ててみましょう。将来の家族のイベント(子どもの教育費、住宅購入、定年退職など)を書き出し、いつ、いくらくらいのお金が必要になるのかを具体的に考えることで、漠然とした不安が解消されます。
もし、「何から始めたらいいかわからない」「自分たちの場合はどうなるの?」と悩んだら、専門家であるファイナンシャルプランナー(FP)に相談するのも一つの方法です。
老後のお金は、決して難しいものではありません。少しずつ、できることから始めることが大切です。未来の自分や家族のために、今日から老後のお金の準備を始めてみませんか?